米国エネルギー省(DOE)次官がKEKを訪問

 

アメリカのエネルギー保障と核安全保障を担当する官庁である米国エネルギー省のPaul Dabbar(ポール・ダバー)科学担当次官一行が9日、KEKつくばキャンパスを訪問しました。

来訪したダバー次官(前列中央)一行とKEK関係者

はじめに山内正則機構長が、KEKの研究概要について説明し、「高エネルギー分野における日米科学協力事業の下、米国の研究者と長い協力関係の歴史にあることは、我々にとってとても重要であり、それを支援しているDOEには深く感謝しています」と歓迎の言葉を述べました。ダバー次官は、「京都で行われたSTSフォーラムに出席するため来日しましたが、この機会に合わせてKEK を訪問したいと考えておりました」と応じていました。また、出席した研究者からは、J-PARCや物質構造科学研究所における活動状況、Belle II国際共同実験の進捗状況のほか、ILC計画の最新状況について解説がありました。

筑波実験棟の実験ホールに掲げられた米国国旗の前で記念撮影

ダバー次官らはその後、Belle II測定器、STF、ATFを視察。視察中も案内の研究者に熱心に質問したりする様子が見られました。

KEKとDOEは2015年に、DOEと文部科学省との間で結ばれている「エネルギー及び関連分野の研究開発における日米協力に関する実施取極」に基づき、「高エネルギー物理学分野における研究協力に関する事業取決(プロジェクト・アレンジメント)」を締結しています。

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2015年10月7日 トピックス「KEKと米国エネルギー省(DOE)が協定を締結」

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