平成30年度KEK技術賞表彰式を開催しました

 
山内正則 機構長(前列中央)と受賞者、 左:原和文 専門技師(加速器研究施設)、 右:菊地貴司 技師(物質構造科学研究所)

平成30年度KEK技術賞の表彰式が12月26日、つくばキャンパスで開かれました。

この賞は、機構内の技術者を対象として平成12年に発足し、技術の創造性、具体化、研究への貢献、技術伝承の努力の4項目について審査、授与されるもので、物質構造科学研究所の菊地貴司技師と加速器研究施設の原和文専門技師が受賞しました。 二人の業績は「新しい非蒸発型ゲッターコーティング、非蒸発型ゲッターポンプの開発」と「2Kヘリウム冷凍機の製作」で、二人には賞状と記念品が贈られました。

二人は年明けの1月16日、つくばキャンパス研究本館小林ホ-ルで開かれた「KEK技術職員シンポジウム」の最初のプログラムとして、自らのテーマについて講演されました。菊地さんの開発したゲッターポンプについて、受賞を審査する部会ではポンプの長寿命化、機構内での量産化技術に関する独自の技術開発を行った点が評価されました。もう一方の原さんについては、まさに本機構のプロジェクトの基幹装置として稼働しているヘリウム液化・冷凍機の設計製造に関するもので、冷凍機、断熱配管、バルブ、熱交換器などそれまで経験に基づき採用されていた技術についても、改めて総合的な考察を行い改良し、必要な技術は自前で供給出来る技術力まで高めたことが今回の受賞となりました。

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