スロヴェニア共和国副首相一行がKEKを訪問

 
イエルニ副首相(前列中央)らスロヴェニア共和国一行とKEK関係者
KEK/Shota Takahashi

スロヴェニア共和国のイエルニ副首相一行が10月8日、KEKを訪問しました。

冒頭、山内正則KEK機構長の挨拶ではBelle/BelleⅡ実験を始めとしたKEKの研究活動の紹介やスロヴェニアとKEKの長期にわたる協力関係、スロヴェニアの貢献について述べられました。

イエルニ副首相からは「Belle/BelleⅡ実験はスロヴェニアの中でも最も大きいコラボレーションの一つであり、政府として貢献を行う」との発言がありました。さらに、「科学技術に関する予算、特に若手研究者やインフラ投資は非常に重要だと考えている」と述べられました。KEK素粒子原子核研究所の徳宿克夫所長からはBelle/BelleⅡ実験におけるスロヴェニアとの協力関係・貢献について、ジョセフ・ステファン研究所(JSI)やリュブリャナ大学、ノヴァ・ゴリツァ工科大学(PNG)から計18人のスロヴェニア研究者が参加しており主要な役割を果たしていることが述べられました。また、特に若手研究者が活躍していることについても触れられていました。

会談終了後、スロヴェニア人コラボレーターのボスジャン・ゴロブ教授(Dr. Bostjan Golob)、マルコ・ブラコ教授(Dr. Marko Bracko)やKEK素粒子原子核研究所の後田裕教授らの案内で筑波実験棟のBelleⅡ測定器や制御室を視察されました。また、放射光実験施設では、船守展正実験施設長より施設の概要説明があり、その後実験ステーションを視察されました。

今後、両国の結びつきがさらに深まり、BelleⅡ実験の研究活動がより一層促進されると期待されます。

筑波実験棟での視察様子
KEK/Shota Takahashi
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