令和元年度は17団体599名の高校生らを受入れました【高校生等実習受入事業】

 

高校生等実習受入事業は、KEKが毎年全国の中学生及び高校生等を対象に、学校では触れにくい研究現場の様子を肌で感じていただくことを目的に、見学、実習、講義を通して自然科学への興味を深めることを目標に実施しているプログラムです。

今年度は17団体599名の高校生らの参加がありました。

見学では、展示ホール等でKEK紹介ビデオを視聴後、KEKB展示室、筑波実験棟のBelleⅡ測定器、富士KEKB トンネル、先端加速器試験棟(ATF)、超伝導リニアック試験施設棟(STF)、放射光実験究施設(PF)を見学しました。

実習では、霧箱製作、分光器製作、宇宙線観測にて、KEKで行われている研究の原理を学びました。

講義では、「宇宙からのメッセンジャー」「単位の話」「加速器は夢の顕微鏡」「研究者への道」など講師の専門分野の話や、講師の体験談を聞きました。

筑波実験棟で説明を受ける生徒たち
ポケット分光器を製作している生徒たち

生徒たちからは「ミクロの世界はどのようになっているのか、宇宙のはじまりはどのようであったかなど、さまざまな好奇心をかき立てられるような内容を学習でき、とてもおもしろかった」「KEKで行われている実験は、私が想像していたものよりもはるかにスケールが大きく興味深いものだと分かり、感動しました。実習と講義も楽しくできました」「KEKでは、国内外を問わず様々な人種の方が研究しているというのはとても素晴らしいと思った」などの感想が寄せられました。

また、KEKの研究内容について「加速器は何のためにあるのか、それを使って何をしているのかなど、見学前は全然知らなかったけれど、この研究が宇宙や生命につながっていると知りとても興味を持ちました」「今回、物理の勉強をするのかなと思って行ってみると、生物、化学の3つ全てが関わっていてそれぞれの分野で学ぶことがたくさんあった。まだ物理や化学は習い始めなのでもっと学んでからまた来てみたいです」という感想もありました。

一方、「受動的なものよりも能動的なものの方が、楽しく動けました。常に質問していい状態であってほしかったです」との意見があり、今後の実習受入の参考にしていきたいと思います。

受入校

  • 岩手県立盛岡第一高等学校2年生
  • 本郷中学校・高等学校中学1・3年生、高校1・2・3年生
  • 埼玉県立川越高等学校1・2年生 埼玉県高校教育指導課中学3年生
  • 愛知県立岡崎北高等学校2年生
  • 大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎1・2年生
  • 福岡県立筑紫丘高等学校2年生
  • 栃木県立宇都宮女子高等学校2年生
  • 一関市教育委員会(中学3年生)
  • 宮城県仙台第三高等学校1・2年生
  • 新潟県立新潟高等学校2年生
  • 米国国防省太平洋地区教育事務所 中学3年生、高校1・2・3年生
  • 岩手県立一関第一高等学校2年生
  • 群馬県立太田高等学校1・2年生
  • 大阪市立東高等学校2年生
  • 埼玉県立大宮高等学校1年生
  • 栃木県立宇都宮高等学校2年生
  • 香川県立観音寺第一高等学校1年生
  • KEKでは、毎年、高校生等実習受入事業に参加を希望する高等学校・中学校等を募集しています。応募については、以下のページをご覧ください。

    関連サイト

     実習受入(https://www.kek.jp/ja/education/highschool/hands-on/

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