生体には非常に多種類の分子が含まれていますが,それらを大別すると核酸,タンパク質,脂質に分けることが出来ます。
核酸にはデオキシリボ核酸(DNA)とリボ核酸(RNA)の二種類がありますが,遺伝情報を子孫に伝える遺伝子としての役目はDNAが担っています。DNAはアデニン,チミン,シトシン,グアニンの四種類の塩基を持つ長い鎖状の分子で,人の細胞のDNAを伸ばすと約2mの長さになります。鎖の上の四種の塩基の順序が遺伝情報となっています。
タンパク質は約20種類のアミノ酸からなるやはり鎖状の分子で,生理的な状態ではアミノ酸の配列によって特異的に決まる立体構造を取ります。この立体構造によってそれぞれのタンパク質の持つ機能を発揮できるようになります。細胞中での化学反応を制御する酵素はタンパク質です。また筋肉などの運動機能を持つタンパク質もあります。
脂質は細胞の内外をわけるとともに,細胞内でおきる各種の酵素反応がそれぞれ適切な場所で起きるように区画を形成します。

DNA タンパク質 脂質





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