生命は光をいろいろな方法で利用しています。私たちにとってもっとも重要なのは視覚です。私たちの視細胞が感じることが出来る可視光領域の光によって周りの状況を把握できます。
私たちの生存にとって重要なのは我々の栄養となる炭水化物を作りだしてくれる光合成です。植物細胞内の葉緑体が赤い光を用いて行っています。
一方,紫外線は生命の誕生と進化に大きな役割を果たしたと考えられています。
生命の発生に先立って生体を構成している各種の分子が原始の海に蓄積される必要がありましたが,それらは無機的に(生命の反応なしに)作られる必要がありました。太陽からの紫外線あるいは放射線のエネルギーによって長い年月の間に蓄積されたと考えられています。また生命誕生後の進化の過程では,紫外線による突然変異の誘発が進化のもととなる遺伝子の多様性を作り出したと考えられています。





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