みなさん、シャボン玉が虹色に光るのはご存じだと思います。これは、シャボン玉の表面と裏面で反射した光が重なる(干渉といいます)ことによってできる光で、光の角度やシャボン膜の厚みで色が変化します。中性子も光と同じように干渉を起こす性質があり、その様子から原子の配置を知る事ができます。結晶のように原子が規則正しく配置している様子はもちろん、水のように乱れた配置を観測することもできるのが特徴です。

また、中性子は様々な特殊な性質を持っていて、これを利用することで普通ではできないような実験が可能です。例えば、「同位体」という特殊な原子を区別できる性質を利用して注目したい箇所だけを抜き出して観察する、透過力が非常に高いという性質を利用して物質内部の状態を調べる、磁場に敏感な性質を利用して磁気的な性質を調べる、といった実験を行っています。





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