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2025.3.3
WPI-QUP早川亮大研究員が「水夜(すいよる)サイエンスカフェ」に登壇しました
2025年2月26日(水)、高エネルギー加速器研究機構(KEK)量子場計測システム国際研究拠点(WPI-QUP)の早川亮大研究員が、つくばサイエンスツアーオフィスが主催する「水夜(すいよる)サイエンスカフェ」に登壇しました。
第12回目となる今回は、「光1粒を測る温度計?-宇宙観測のフロンティアを切り拓く最先端センサー-」と題し、高エネルギー加速器研究機構(KEK)広報室の青木優美氏をファシリテーターに迎え、トーク形式で話題を提供しました。
冒頭では、早川研究員が自身の経歴や趣味、研究テーマの概要を紹介し、研究者になった経緯や研究にあたっての苦労や楽しさを、ユーモアを交えてお話ししました。
「光1粒を測る」というテーマについては、光を構成する最小単位である光子が、粒と波の両方の性質を持つものであることを、青木氏との対話を通して解説。光のエネルギーを測定するために、光を吸収してその温度上昇を「温度計」ではかるという概念を詳しく説明しました。特にTES(超伝導転移端センサー)の動作原理について、スライドを多用しながら視覚的に説明しました。この検出器は早川研究員が暗黒物質探索のためにも使用しています。
イベントはつくばセンタービルco-enで開催され、オンライン参加者を含め約40名が集まりました。講演中および終了後には、参加者から多くの質問が寄せられ、科学への関心の高さが伺えました。「この検出器は特定のエネルギーの光にしか反応しないのか?」という質問に対して、早川研究員は、検出器は幅広いエネルギー範囲の光子を捉え、一粒の光子のエネルギーを高精度で測定できること等を解説しました。
(関連URL)
つくばサイエンスツアーオフィス|水夜サイエンスカフェ
https://www.i-step.org/tour/news/news_i949_u1.html
KEK|水夜(すいよる)サイエンスカフェ第12回に登壇します
https://www.kek.jp/ja/event/202502261900sciencecafe