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2025.8.18
Workshop on high-frequency gravitational waves
2025年8月7日(木)に、先端国際共同研究推進事業(ASPIRE)と量子場計測システム国際拠点(WPI-QUP)、素粒子原子核研究所(IPNS, KEK)との共催で「Workshop on high-frequency gravitational waves (in the kHz–GHz range)」が開かれました。
近年、初期宇宙を探る新たな観測として、高周波重力波(HFGW)が注目されています。このWorkshopでは、理論・実験の両分野の研究者が一堂に会し、再加熱、原始ブラックホール、量子論的振舞い等の初期宇宙の諸現象がHFGWを通してどの様にプローブ出来るかを議論しました。対面での活発な議論に重点におき、高エネルギー加速器研究機構(KEK)のつくばキャンパスにて開催されました。およそ30名が会議室に集まり、リモート接続は行わず、ホワイトボードも活用して、熱のこもった議論が交わされました。
Organizerの一人であるQUP主任研究員:長谷川雅也氏は、「本ワークショップを通じて、高周波重力波が初期宇宙に関する極めて豊富な情報を内包していること、そしてこの分野が理論的にもまだ発展途上であり、今後多くの新たな知見や発見が期待できることを改めて実感しました。一方で、実験的には非常に微弱な信号を捉える必要があり、量子計測技術を駆使した挑戦が求められます。QUPでも、すでにこの分野での研究を開始していますが、本ワークショップを通じて、まさにQUPのミッションにふさわしい研究領域であると再認識する機会となりました。」と述べました。
(関連URL)
One day workshop on High Frequency Gravitational Waves
https://sites.google.com/view/hfgw2025