山口 孝明特別助教が日本物理学会で若手奨励賞を受賞
加速器研究施設 加速器第三研究系の山口 孝明(やまぐち・たかあき)特別助教が、第18回(2024年)日本物理学会ビーム物理領域の若手奨励賞を受賞し、9月に北海道大学で開催された第79回年次大会にて受賞記念講演を行いました。
この賞は、将来のビーム物理学を担う優秀な若手研究者の研究を奨励し、ビーム物理学研究をより活性化するという趣旨で2005年度から設けられたものです。1編または複数編の論文で公表された研究業績が対象となります。2024年度は2人が受賞し、山口 孝明氏がそのうちの1人となりました。
山口 孝明氏の受賞対象研究は、「電子蓄積リングにおける静的ロビンソン不安定性の系統的な研究」であり、KEKにあるフォトンファクトリーという電子蓄積リング(PFリング)でマシンスタディを行った結果を理論的な解析とともにまとめた学術論文(2023年4月12日の加速器トピックスにて紹介済み)が対象論文となりました。
記念講演会では審査委員長から受賞者紹介と選考理由説明の後、受賞対象研究名と同タイトルの講演が行われました。講演後の質疑応答では発表内容について熱心な議論が繰り広げられました。
左からビーム物理領域代表の神門 正城(かんど・まさき)氏(QST関西研)、もう1人の受賞者 畑 昌育(はた・まさやす)氏(QST関西研)、山口 孝明氏、審査委員長の林﨑 規託(はやしざき・のりよす)氏(東京科学大学)
日本物理学会 若手奨励賞: https://www.jps.or.jp/activities/awards/wakate.php
ビーム物理領域の紹介: https://beam-physics.kek.jp/ryoiki/kenkyukai/index.html
(受賞理由は上記ページの若手奨励賞のリンクからご覧いただけます)
受賞対象論文: https://link.aps.org/doi/10.1103/PhysRevAccelBeams.26.044401