物構研では、2020年4月に従来の構造物性研究センターを発展的に改組し、量子ビーム連携研究センター(Center for Integrative Quantum Beam Science:CIQuS サイキュース)を新設しました。
本センターは、放射光・中性子・ミュオン・低速陽電子という4つの量子ビームを備えた世界的にもユニークな研究所である物構研のメリットを生かして、新たな「発掘型共同利用」と「テーマ設定型共同研究」を推進するとともに、若手人材を育成することで、これまでにない新しいマルチプローブ連携分野を、物質の表面構造・内部構造・不均一構造の3つの観点で創成することを目指しています。
以下に、本センターで推進する3つの取り組みを示します。
初心者を含む共同利用申請に対して指導・助言することでマルチプローブ研究を加速する。研究内容を検討し、マルチビームに適した試料作成など研究実施までの指導・助言・実験支援を一気通貫に行う。
イノベーションに貢献できる量子ビーム連携研究課題を設定し、産学官連携・国際連携によって課題を解決する。
マルチプローブ利用により不可欠となるAIを活用したデータ駆動型実験・解析手法を開拓するとともに、量子ビーム連携分野で国際的に活躍できる若手人材を育成する。