二次電池は自動車・飛行機・携帯デバイス等に広く用いられ、社会インフラを支えるデバイスの一つです。二次電池は、イオン・電子の移動による充放電が高機能・高効率で進行するように、複雑な階層構造を有しています。つまり、二次電池の高機能化・長寿命化のためには、マルチスケールの階層構造における、「化学種の伝導/拡散パスの挙動」を、時間と空間の両面から理解することが不可欠になります。
本プロジェクトでは、リチウムイオン電池を主なターゲットとして、(1)放射光を用いた様々な顕微法による化学種の多次元マッピング、(2)中性子を用いた軽元素の状態観察、(3)計測ビッグデータの情報科学・応用数学を用いた解析、を組み合わせ、二次電池内の伝導/拡散パスの可視化を行い、材料・プロセスへのフィードバックを目指します。
木村 正雄,君島 堅一, 丹羽 尉博,小野 寛太,大友 季哉,神山 崇
渡邊 稔樹、内本 喜晴(京都大学)
増田 卓也 (NIMS)
武市 泰男(阪大)
稲田 康宏(立命館大)
X線顕微鏡(XAFS-CT,STXM,XAS/XRX/XRD,X-CT),XAFS,XRD,中性子散乱,中性子イメージング,中性子準弾性散乱,TRHEPD