H.Tada

所要時間:約3分

Radboud大学の来訪者一同とKEKの研究者たち。/<i class='fa fa-copyright' aria-hidden='true'></i> KEK IPNS, 多田裕子

Radboud大学の来訪者一同とKEKの研究者たち。/ KEK IPNS, 多田裕子

2019年4月19日〜22日の間、オランダのナイメーヘンにあるRadboud大学から学部生約20名がKEKに来訪しました。Radboud大学では”Marie Curie Study Tours Foundation of the Radboud University in Nijmegen”というプログラムの一環で、毎年学部生が外国の研究施設を見学しており、今年は日本各地の施設を来訪することとなりました。KEK訪問は前回2013年に引き続き2度目になります。

プログラムの中で最初の訪問施設となったKEKでは、徳宿 克夫 素粒子原子核研究所所長、野尻 美保子 教授、齊藤 直人 J-PARCセンター長が講演し、KEKとJ-PARCの研究や加速器施設、素粒子物理学の理論研究について説明しました。その後、KEKに滞在している学生・研究者との交流会を開催し、KEKでの研究生活の様子の紹介や学生同士の交流が行われました。

徳宿 素核研所長による講演の様子。加速器の形と必要なエネルギーの関係を解説しています。

徳宿 素核研所長による講演の様子。加速器の形と必要なエネルギーの関係を解説しています。

野尻 教授による理論物理の講演の様子。偏光板なども用いたユニークな講演でした。

野尻 教授による理論物理の講演の様子。偏光板なども用いたユニークな講演でした。

Radboud大学の学生と齊藤 J-PARCセンター長の議論の様子。学生からはどの講師へも非常に多くの質問があり、講演に聞き入っていました。

Radboud大学の学生と齊藤 J-PARCセンター長の議論の様子。学生からはどの講師へも非常に多くの質問があり、講演に聞き入っていました。

訪問最終日にはJ-PARCとKEKつくばキャンパスを見学しました。J-PARCでは、物質・生命科学実験施設(MLF)で陽子ビームから世界最高強度のミューオンと中性子を生成する実験ホールやニュートリノ実験施設、中央制御棟で加速器を制御しているモニタールームなどを訪れました。KEKつくばキャンパスでは、先端加速器試験棟で現在開発中のILC関連装置を、つくば実験棟でSuperKEKB加速器を用いたBelle II実験の測定器を見て回った後、超伝導低温工学センターで大型ハドロン衝突型加速器(LHC)用の磁石などを見学しました。

講演や施設見学では、参加者は皆熱心にメモを取り講師に質問していました。KEK訪問の後は東京と京都の施設も見学するとのことです。

J-PARCのニュートリノ実験施設見学の風景。下には、J-PARCで生成されたニュートリノを岐阜県飛騨市にあるスーパーカミオカンデへ向けて打ち出す前に、ニュートリノの状態を調べるための検出器が設置されており、一同興味深げに見学していました。

J-PARCのニュートリノ実験施設見学の風景。下には、J-PARCで生成されたニュートリノを岐阜県飛騨市にあるスーパーカミオカンデへ向けて打ち出す前に、ニュートリノの状態を調べるための検出器が設置されており、一同興味深げに見学していました。

先端加速器試験棟見学の様子。

先端加速器試験棟見学の様子。


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