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左図:理論的シミュレーションで得られた共鳴曲線。右図:ラビ振動分光を理論的に計算したシミュレーション。

左図:理論的シミュレーションで得られた共鳴曲線。右図:ラビ振動分光を理論的に計算したシミュレーション。

◆ たった1つの周波数に対する時間応答から共鳴周波数を求められる新しい原子分光法「ラビ振動分光」を編み出し、ミュオニウム原子の超微細構造を精密に決定することに成功した。
◆ 共鳴信号を周波数軸に変換せず、時間軸のまま、理論的なラビ振動のシミュレーションと比較し、逆問題として共鳴周波数を求める逆転の発想を実現した。
◆ ミュオニウム原子のマイクロ波分光は、今後高強度ビームラインで強磁場を使った実験へと発展し、ラビ振動分光法は素粒子物理学を検証するための世界最高精度の鍵を握る。

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論文情報

雑誌名: Physical Review A
タイトル: Rabi-Oscillation Spectroscopy of the Hyperfine Structure of Muonium Atoms
著者: S. Nishimura et al. (MuSEUM Collaboration)
DOI: 10.1103/PhysRevA.104.L020801