活動報告

所要時間:約2分

素核研の各グループととともに実験装置のデバイス、アナログ・デジタル集積回路、ネットワークデータ収集システムなどの開発を行う「エレクトロニクスシステムグループ」が、活動報告を行いました。

報告書によると、同グループは、Belle II、ATLAS実験など素核研の進めるプロジェクトを推進するため、センサーの信号を処理する集積回路やデータ収集システムの開発を実験グループと共同して行い、EMC(電磁環境適合性)にも配慮した対策を取ってきました。また、J-PARCに常駐するグループメンバーが、T2K実験用の集積回路(インターロック生成モジュール、ビーム品質モニター用ADCモジュール)を実験グループと共同開発したということです。

また、J-PARCで行われる予定のCOMET実験など将来の実装に向け、印刷技術を用いた放射線検出器の高密度化に関する基礎研究を始めたことや、低温、高放射線などの極限環境下に設置されることを想定した読み出し集積回路の低雑音対策などを進めていることにも触れています。

さらに、同グループでは、次世代への技術継承を目的に、大学生、大学院生、若手の技術者・研究者を集めた教育・連携開発・交流プログラム”Open-It”の取り組みを継続。2017年7月にKEKつくばで開催した「先端エレクトロニクスDAQ(データ収集)セミナー」など、今年度のプログラム参加者が143人に上ったことを報告しています。

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エレクトロニクスシステムグループ