活動報告

所要時間:約2分

メカニカルエンジニアリンググループが2019年12月の活動報告を行いました。

メカニカルエンジニアリンググループは、素核研で行われている様々な実験に必要となる装置の設計・加工・組立を行なっています。そこでは構造・材料・真空、低音、熱、回路、測定技術といった幅広い知識が必要になると同時に、相反する性能を実現する非常に難しい技術が求められます。世界最先端の研究を行う装置は世界に一つしか製作されないものが多く、既存の技術を超えた新たな技術を生み出すべく日々試行錯誤を重ねています。

前回(2019年2月)の活動報告以降、メカニカルエンジニアリンググループでは、KEKつくばキャンパスで行われているBelle II実験で使用する検出器の分解準備や性能評価等を行っています。最近では、中央飛跡検出器(CDC検出器)内の角部で電子を検出する性能が劣化している原因を調査するため、検出器内のガスの流動解析を行いました。CDCは内部で常に新しいガスが流れることで荷電粒子のなだれが起き、信号が届くという仕組みになっています。流動解析の結果、該当の角部でガスが滞留していることが原因だと突き止められました。

Belle II実験の装置の他に、東海村にあるJ-PARCで準備を進めているCOMET実験に使用する電子線検出器の開発も行っています。現在は、480本のストロー状のセンサーを直交するように並べた検出器を製作すると共に、検出器に使用する接着剤の耐久試験も進めています。

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メカニカルエンジニアリンググループ