第4回サマーチャレンジ開催

 
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「大学生のための素粒子・原子核、物質・生命スクール(サマーチャレンジ)」が8月21日から開催され、39の大学から3年生を中心に90人が参加しました。今年で4回目のサマーチャレンジですが、今年から「素粒子・原子核コース」に加え、「物質・生命コース」が新設され、「素粒子・原子核コース」は、29日までの9日間、「物質・生命コース」は、26日までの6日間のスケジュールで開催されました。

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見学ツアー(J-PARC)


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演習風景


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発表会


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ポスターセッション

サマーチャレンジは、研究最前線で活躍する大学スタッフを中心に練り上げたスクール構成で、最先端施設を用いた多彩な演習プログラムが実施されます。学生達は寝食を共にしながら、KEKの施設で講義、見学、実験、検証、発表といった研究の流れを体験します。研究者との生きた交流経験を通して、基礎科学を担える若い知性を育てることを目的に行われております。

今年のサマーチャレンジは2008年ノーベル物理学賞を受賞した名古屋大学素粒子宇宙起源研究機構長の益川敏英先生の講演で始まりました。「素粒子・原子核コース」の学生は9つの演習グループ、「物質・生命コース」の学生は8つの演習グループにそれぞれ分かれ、午前中は主に講義や施設見学、午後は大学やKEKの研究者のみならず、TAと呼ばれる大学院生の綿密な指導を受けて演習を行いました。

26日には「物質・生命コース」で、29日には「素粒子・原子核コース」で研究発表会、ポスターセッション、修了式が行われました。修了式では学生一人ひとりに、「未来の博士号」と記された鈴木機構長直筆の修了証が手渡されました。また、校長特別賞と称して、春山校長が各グループに一冊ずつ、初日に講演をされた益川先生のサインとグループのメンバーの名前が書かれてある同氏の著書を渡し、「グループ内で回し読みをして、この数日間を共にしたメンバーと今後もつながりを持ってください。最後の人まで読まれた本をどうするかは、発表と同様に各グループの特徴が出るものと思います」と続けました。

学生たちは、最先端の研究施設の中で、今年のサマーチャレンジのテーマのとおり「この夏、驚愕する」経験を積んだのではないでしょうか。

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