清泉女学院中学高等学校の生徒4名、KEKで職場体験

 

加速器グループ飯沼助教からSuper KEKB

加速器の説明を受ける生徒たち7月15日(水)、神奈川県鎌倉市の清泉女学院中学高等学校の高校1年生4名が職場体験学習のためKEKを訪れました。

今回の職場体験では、CP非保存を題材に、KEKで理論研究者と加速器研究者と実験研究者がどのように連携しながら研究を進めているかを学ぶことをテーマとしました。

午前は、簡単なガイダンスとコミュニケーションプラザ見学の後、加速器研究施設の飯沼裕美助教が富士実験棟を案内し、SuperKEKB加速器を見学しました。

午後は、Belleグループの坪山透講師が筑波実験棟を案内し、展示室とBelle II測定器を見学しました。生徒たちは、検出器に用いられるエアロジェルを手に取り「かわいい」と声を上げていました。また、理論企画として、理論センターの山本恵研究員による「KEKでこんなことしてます」という仕事にまつわるお話を聞いた後で、矢田雅哉研究員と南佑樹研究員の指導の下、一般公開でも人気のカードディーラーゲームで、楽しみながら素粒子の世界の雰囲気に触れました。

また、それぞれの担当者との懇談の場を設け、生徒たちは担当者にどのような経緯で研究者になったのかを聞いたり、生徒たち自身の現在勉強していることや今後の希望、夢について話したりしていました。

生徒たちからは、「一つの理論を証明するために、多くの人とたくさんの時間がかかっていることを知って感動しました。今までは電子や素粒子について興味があったわけではなかったのですが、今回ここに来て興味もわきました。機会があれば、また来たいです」、「自分の好きなことを職場にしている職員の方々の姿を見て、私も早く自分の好きなことを見つけて、その好きなことをそのまま職業にしたいと思います」、「私は生命情報の道に進もうと考えているのですが、今回の職場体験は進路を選ぶ上ですごく参考になりました。物理と生物では分野が違うけれど、少しつながりあうところも特に生命情報科学に関しては多いと感じました。物理もがんばりつつ夢に向かってがんばろうと思います」、「エネルギーを高くするには大きな人の手がかかっていて、そのために沢山の人が関わっていると知りすごいと思いました。また、コイルを巻くのを人の手でやったと聞き驚きました。そして、物理のおもしろさを改めて知ることができてよかったです。また、見学する機会があったら来たいです」といった感想がありました。

※ 職場体験とは
職場体験は、文部科学省が推進する学習活動です。生徒が直接働く人と接することで、学ぶことや働くことの意義や生きることの尊さを実感し、生徒が主体的に進路を選択決定する態度や意志、意欲など培うことを目指しています。

Belleグループ坪山講師からBelleII検出器の説明を受ける生徒たち

理論センター山本研究員のお話「KEKでこんなことしてます」を聞く生徒たち

理論センター矢田研究員・南研究員の指導の下カードディーラーゲームに興じる生徒たち

関連サイト

KEK職場体験
文部科学省中学校職場体験ガイド

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