原子核の形は、多くのものが球形をしており、その半径は1.2xAfm(1fm=10-13cm)と表されます(Aは質量数)。このことは、原子核の密度がほぼ一定であることを意味します。しかし、なかには質量数と原子番号に応じて原子核が変形しているものも存在します。その変形の仕方としては、葉巻型のものやパンケーキ型のものが存在します。下図の上段には計算されたいくつかの原子核の基底状態の形が示されています。下段には、原子核が核分裂をする際の中間段階で予想される形を示しています。核分裂ではこの2つの膨らみが左右に分かれて分裂します。
原子核は、このように液滴のような性質を示すことが知られており、変形した状態で振動や回転などの運動を行うことが知られています。





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