一方、もう少し低いエネルギー(核子当たり50 GeV)で原子核を衝突させると、お互いの原子核どうしがぶつかり合って核子が圧縮された状態が生成され、通常の原子核密度の数倍から十倍近い高密度状態が生成されると期待されています。このような高密度状態は、宇宙の中性子星と呼ばれる星において実際に実現されていると考えられていますが、その詳細な性質についてはまだ謎が多いのです。