CIQuSではマルチプローブ利用を促進するために、研究ステージに応じた各種支援プログラムを提供しています。
研究者は皆、何らかの分野におけるエキスパートではありますが、他の分野についてはわからないことが多いと思います。それは量子ビームのエキスパートであっても同様で、他の量子ビームの事については知識や経験が十分ではなく「興味はあるけど手が出せない」という事も多いかと思います。
そんなご意見に対応するため、CIQuSでは量子ビーム実験に関する情報提供を通して、その利用を支援します。
主にCIQuSで開催した研究会の映像を編集・整理したYouTubeチャンネルを通して、量子ビームを中心としたマルチプローブ実験の原理や応用例の教材を提供しています。 コンテンツへのアクセスは許可されたYouTubeアカウントからのみ可能となっています。 詳細は以下のページをご参照下さい。
新しい実験に取り組む上で知見不足が問題になることは当然ですが、知らない分野に飛び込む「精神的なハードル」が障害となることは少なくないと思います。上記、コンテンツを通して少しでも「自分の研究に役に立つかな?」と思っていただけた際は、コンタクトの取りやすいKEK物構研のスタッフ、もしくは以下の問い合わせフォームより気軽にご連絡下さい。検討されている実験に適任な専門家を紹介すると共に、実験プランの検討などについてもバックアップさせていただきます。
マルチプローブで出来ることが見えてきたとしても、自分の試料に本当に適用可能かどうかがわからないとビームタイムを申請しようにもできないと思います。もちろん、担当者との事前相談で見えてくることもあると思いますが、実際には実験してみないことには見えてこない問題点も多々あります。そこで、CIQuSではマルチプローブ利用のための予備実験用ビームタイムを提供する仕組みを用意しています。
PF, PF-AR, MLFのKEK装置(BL05, 06, 08, 09, 12, 16, 21, 23, ミュオン), 低速用電子を利用した予備実験のための課題です。利用の際は以下のフォームよりご相談下さい。
KEKは複数のプローブにまたがって多くの実験装置を所有していますが、これだけではカバーできない実験もあります。そのため、他施設と連携してこれを補う取り組みを実施しており、現在、以下の実験施設・装置が利用可能となっております(括弧内は連携組織)。
これらの制度を通した予備実験は事前の相談が必須となっておりますので、まずは以下のフォームよりご連絡下さい。
上記の課題などを通して予備実験を終え、見込みが見えてきたら、本格的に実験するフェーズに移行します。正式に実験施設で実験を実施する際には実験課題を申請し、採択される必要がありますが、慣れないうちはハードルが高いかと思いますので、希望に応じてスタッフから申請書作成のサポートを提供いたします。
以下、KEK物構研の共同利用施設への申請に関する情報となりますので、ふるってご応募下さい。
他施設連携課題に協力いただいている施設への申請については以下をご参照下さい。
これらの制度は通常の共同利用制度ですので事前の相談は必ずしも必要ではありませんが、装置によっては事前相談が必要な場合がありますので、必ず公募要領をご確認下さい。また、申請書作成のサポートを希望される際は、以下の問い合わせフォームよりご連絡ください。
本格的に各プローブの実験を融合させたい場合は、一つの課題でまとめて複数プローブのビームタイム申請できるマルチプローブ課題が便利です。課題は実験ステージに合わせて以下の2種類のタイプを受け付けています。
申請に関する詳細は以下の公募要領をご参照下さい。
上記のような実験を行うにあたって、CIQuSでは施設間で同じ試料環境を構築することはもちろん、量子ビーム実験とラボで行う予備実験を連携させることも視野に入れて様々な共用装置を整備し、希望者への貸与を行っています。
共用装置のリストや利用方法は以下のリンク先をご参照下さい。