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山形市で「第14回重いクォークとレプトンに関する国際会議」を開催 Belle II 実験など多岐にわたる研究成果が報告される

「第14回重いクォークとレプトンに関する国際会議 (HQL2018) 」(KEK、山形大学が共催) が5月27日から6月1日にかけ、山形市の山形テルサで開かれ、16カ国の大学・研究機関から計83人が参加しました。KEK素粒子原子核研究所からは、Belle II 実験やJ-PARC の実験に携わる研究者10人ほどが出席しています。

この会議は1993年からほぼ2年に1回、アメリカやヨーロッパなどで開催されてきた学術会議で、今回で14回目ですが、初めてのアジア開催が、山形市の協力などで実現しました。会議ではB中間子、トップクォーク、K中間子、ニュートリノ、ミューオンなどの多岐にわたる研究結果が議論され、実験終了後も引き続きデータ解析を行っているBelle実験の最新結果やBelle II 実験の初期データの報告、ニュートリノダブルベータ崩壊探索実験Gerdaの最新結果が飛び入りの形で初報告を行うなど、活気にあふれたものでした。

最終日の1日には、宇野彰二・副所長が「Belle II 測定器とSuperKEKB加速器の試運転の状況」と題し、初衝突とその後の運転状況について報告しました。SuperKEKBのルミノシティは1×1033と、KEKB加速器の世界記録にはまだ遠く、加速器も測定器も調整が必要な状況であることを報告し、「長い実験は始まったばかりに過ぎません。本番用の崩壊点検出器が設置され、来年2月からフェーズ3運転がスタートすれば、多くの物理的な成果が得られる予定なので、ぜひ期待していて欲しいです」と呼びかけました。

 

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