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所要時間:約2分

NHKのロケでインタビューに答える田島治・京都大准教授=KEKつくばキャンバス4号館屋上で/<i class='fa fa-copyright' aria-hidden='true'></i> KEK IPNS

NHKのロケでインタビューに答える田島治・京都大准教授=KEKつくばキャンバス4号館屋上で/ KEK IPNS

10月8日深夜に放送予定のNHK科学番組、サイエンスZERO「異常気象に立ち向かえ 異分野からの挑戦!」に、KEKの研究者が開発した革新的気象観測装置 KUMODeS(クモデス)が出演することになりました。

KUMODeSは、ゲリラ豪雨のもとになる積乱雲が発達する予兆を、大気中の水蒸気から出る微弱な電波から捉える装置で、素核研の宇宙マイクロ波背景放射(CMB)グループに所属する田島治・前准教授(現在、京都大准教授)、長崎岳人・研究員の二人が開発しました。水蒸気は20ギガヘルツの電波を出していますが、KUMODeSはこの電波をホーンアンテナで集め、極低温で冷やされた信号増幅器で増幅。電波信号を詳しく分析することで、ゲリラ豪雨の予兆となる水蒸気量の急上昇を捉えようとしています。宇宙からのCMBを観測する際にも極低温に冷やされた信号増幅器が使われており、宇宙観測の際には”雑音”だった水蒸気からの電波を、気象観測に役立てるという逆転の発想で計画を発案、気象研究所とも共同研究を行い、実用化に向けた研究を進めています。

番組では、ゲリラ豪雨や猛暑などの異常気象が相次ぐ中で、これまで以上に早く正確な予測が求められるとし、宇宙物理や生物の専門家など、異分野から新しいアイデアを求めて各地をレポート。その一つとして、KEKが開発したKUMODeSの取り組みが大きく紹介されます。


放送予定日

  • 2017年10月8日(日)午後11時55分 NHK Eテレ
  • <再放送> 14日(土)午後0時30分 NHK Eテレ

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