活動報告

所要時間:約2分

KL崩壊グループが2020年11月の活動報告を行いました。

KL崩壊グループが参加しているKOTO 実験は、中性K中間子の稀な崩壊パターン:KL→π0ννが起こる割合を調べることで、素粒子の標準模型を超える新しい物理を探索しています。KOTO実験(K0 at Tokaiの略)は茨城県の東海村にあるJ-PARCのハドロン実験施設で行われており、日本、米国、台湾、韓国の約60名の研究者が参加する国際共同実験です。

今回の活動報告では、2016年から2018年に収集したデータの背景事象(データ解析の邪魔となる、信号の偽物)の考察について主に紹介されています。2020年5月から6月にかけて収集したデータを解析したところ、2016年から2018年までのデータに残された3イベントが荷電K中間子の崩壊を含む背景事象として予想される数を有意に上回らないことを意味する値が得られました。現在は、今後収得するデータで荷電K中間子による背景事象を除去するための検出器を製作中です。同時に、今までの解析結果をまとめた論文を投稿する準備も進めています。

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KL崩壊グループ

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