Belle Ⅱグループ、アジアの研究者に門戸を広げる

 

8月24日(水)と25(木)の2日間にわたり、「Belle Ⅱ Overview Meeting(オーバービュー・ミーティング)」がKEKで開催されました。

このミーティングはアジアを中心とした海外の研究者にBelle II実験を紹介しKEKの施設見学の機会を提供することによって、Belle II コラボレーション(※1)への参加を広く呼びかけることを目的としています。今回は、9ヶ国13機関に所属する17名の参加がありました。

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BelleⅡ実験の前身となるBelle実験で得られた成果についても説明が行われました。

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Belle測定器の見学。現在はBelleⅡ測定器への高度化作業が行われています。

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一部の参加者は、実際に実験室へと足を運び検出器開発に関する説明も受けていました。

Belle II実験に関わる研究者が参加者に向けて、この実験で行われるB中間子やタウ粒子崩壊の精密測定と、それに基づく新物理の探索等について紹介しました。また、SuperKEKB加速器の紹介から、KEK周辺の生活環境にいたる、多岐にわたるトピックスがカバーされました。さらには、現在SuperKEKB(※2)に向けた高度化作業が行われているKEKB加速器やBelle測定器をはじめとしたKEKの施設見学も実施され、参加者は同行した研究者に対して積極的に質問をしていました。トルコからの参加者の一人は、Belle II実験をはじめとしたSuperKEKBに非常に興味があり オーバービュー・ミーティングへ参加したと話していました。今後世界中から更に多くの研究者がBelle II実験に関わることが期待されます。

imageBelle Ⅱ Overview Meetingの集合写真

<補足説明>

※1 Belle II コラボレーション
Belle II実験に向け結成された15の国と地域の57大学・研究機関(日本、オーストラリア、オーストリア、中国、チェコ、ドイツ、インド、韓国、ポー ランド、ロシア、サウジアラビア、スロベニア、スペイン、台湾、アメリカ)の約400名の研究者が参加する国際共同研究チーム。 Belle II測定器の建設・データ収集および物理解析を担います。

※2 SuperKEKB
Bファクトリーを担ってきたKEKB加速器およびBelle測定器は、2010年6月に運転を停止し、現在はいずれも高度化作業が行われています。
この高度化により、Bファクトリーの50倍のデータの蓄積が期待されています。




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