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 さて、実際にはどのような力をどのような物体に加えたら、光速を超えるくらい速くはしるようになるのだろう。
先ほどのボールの例でいえば、速度を速めるための力は重力のことだった。ボクらのまわりにはこの他いろ いろな力が存在しているんだ。ボクら自体が出しうる腕や足の力、クレーンが出すような機械力、新幹線を走ら せる電気モーターの力、ジェット機やロケットを飛ばす爆発力等、数えていくときりがない。だけど、こうした力 は、実際に比較してみると、地球が物体を引っ張る重力と同じ程度かほとんどそれ以下であることが たしかめられている。
それなら重力より強い力が世の中にないのかというとそうではないんだ。実は、みんなも知っていると 思うけど電気力という力が存在しているんだ。重力は重さを持つ物体に働く力なんだけど、電気力は反対符号や同じ符号の電気を持つもの同士の間に働く力なんだ。
 例えば、プラスの電気を帯びているものはマイナスの電気を帯びているものに強く引かれる、また、 同じプラスの電気を帯びているものやマイナスの電気を帯びているもの同士は、互いに反発する。 その時の力が電気力なんだよ。
実験によると、電気的な力の方が重力に比べずーっと大きいことがわかっている。だから、物を加速して大 きな速度にしてやるためには、電気を帯びたものを選び出し、それを電気力で引っ張ってやるのが効率がよいわ けなんだよ。
さて、物体に力を加えてその速度を速めようとするとき、もう一つ重要なことがある。それは、加速される物体の重さ 、すなわち質量のことなんだ。 |
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