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横軸に電子の回転回数をとり縦軸に電子の速度をとって、測定値をプロットしてみると図2のようになった。
この図から、電子は、最初、回転するたびにその速度を増していく。だけど、速度が速くなっていくとその増加 の割合はだんだん小さくなってしまう。そして、やがて何回加速されても速度の増加はほとんど見られなくなって しまうんだ。つまり、電子の速度は限りなく一定の値に近づいてしまい、このあといくら加速されても、電子の速度 はこの値を超えることがなくなってしまう。つまり、電子に力を加え、何回も何回も加速してやると、 その速度は光の速度に限りなく近づくんだけど、決してこれに到達したり、これを追い越したりしてしま うことはないんだ。これがこの実験の結論なんだ。
そこで、もうひとつの実験もしてみた。電子とは逆にプラスの電気を帯びている陽子だとか原子核だとかを電子と同様な方法で加速し てみる。 だけど、この場合も、電子の場合と同様にいくら加速しても光速を超える速度は得られな いことがわかった。しかも、今度の場合、陽子や原子核を電子のように光速に近づける ためには、電極間にかける電圧を電子の場合にくらべてずっと高くしなければならなかった。これは、陽子や原 子核が電子にくらべると比較にならないほど重いためなんだ。
この二つの実験から、電子や原子核をいくら加速しても、その速度を光速に到達させることはできない、という ことがわかった。ボクらの物質界はすべて電子と原子核とからできている。これらの物質の構成要素である 電子や原子核が光速ではしれないということは、それからできている物質も光速ではしることができないとい うことを意味しているんだ。
すべての物質は光速ではしることもそれを超える速度ではしることもできない!!
というわけでボクは、科学者からドラエモンやピカチュウみたいに動くことをゆるされていないんだ!!
今回は、ここまで!! |
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