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図1は、簡単な電子の加速の仕組みを表したものなんだ。
まず、電子の入力装置から加速器内に電子が送られる。 電子を加速するところは、加速電場の部分でこの図の青色の部分になる。 図2にわかりやすく図を書いてみた。 電子は、マイナスなんだけどこの加速電場に入るときにはマイナス同士が反発しないような仕組みに なっていて、加速電場に入ったとたんにマイナスに反発しつつプラスの電極版に向かって加速される んだ。
図2の真ん中の矢印部分が加速される部分で電子が電極間にいるとき、プラスの電極により進行方向へ 向かう力を受けるわけなんだよ。 図1の円形の部分は、電磁石になっていて磁場の中で電子を走らせるとその軌道を曲げることができるんだ。 そうすると、電子は円形の中をぐるぐる回ることができる。 電極で加速された電子は電極に空けられている穴を通って外へ出る。そのあと、電子は半円軌 道を描いて速度測定器に入り、もう一度半円軌道をえがいて再び電極間に入る。 電子が再び電極間に入ると、電子の向かっている方向の電極がまたプラスとなっているように工夫さ れているため、電子はここでさらにまた引っ張られ加速されることになるんだ。
この操作を何千回何万回とくりかえし、電子の速度を限りなく増大させることができれば 光の速度以上の速度を得ることができるのではないだろうか。 電極の反対側に置かれている速度測定器は、電子がそこを通過するたびにその速度をボクに教えてくれる。 そのため、ボクは、電子が一回転するごとにどのようにその速度を増していくかを知ることができる。
では、回転するたびに測った電子の速度はどうなったかな? |
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