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物体に力を加えてその速度を速めようとするとき、もう一つ重要なこととは何かな。それは、加速される物体の重さ 、すなわち質量のことなんだ。 今、同じ力を、重いものに加えた場合と軽いものに加えた場合を比べてみると、その二つの速度の間には ずいぶん大きな違いがある。 例えば、野球のボールをバットで打てば速い速度で飛んでいくんだけど、砲丸投げの重い鉄球をバットで打ってもたい して飛ばない。もっと重い庭の大きな石など、バットでたたいてもびくともしないだろう。
このように、同じ力を加えても、速くはしるものと、遅い速度でしかはしれないものと、全然はしりださないも のとがある。このことは、そのものの質量の大小によるもので、質量の大きなものほど動かしにくいわけだ。
このように、質量とは状態の変化に対する抵抗であり、そのものの慣性のようなものであるといってもよいんだよ。 とすると、光速を超える速度を得ようとすれば、慣性抵抗のできるだけ小さいもの、また、できるだけ軽いものを 選び出し、そのものへ連続的に休むひまなく力を加え続ければよさそうだよね。
そうすると、一番軽いものは何かということになる。 |
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