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津山高専で加速器運転に向けた真空引き試験を行いました
2024-01-17 in Blog
2024年1月17日に津山高専で加速器製作活動を行いました。 津山高専では、本科3年生が全系横断演習Ⅰの一環として静電加速器の設計と製作に取り組んでいます。 現在、加速器本体が完成し、真空ポンプへの接続試験を実施しています。 この日の活動では、はじめて稼働させるダイアフラムポンプとターボ分子ポンプの動作試験を行い、 0.001Pa程度までの高真空を達成できることを確認しました。 その後、加速器本体のアクリルパイプに接続し、真空引き試験を実施しました。 リークが発生したため、最終的には1Pa程度ま …
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香川高専で企業と共同で加速器に関する講演会を実施しました
2024-01-15 in Blog
2024年1月15日に香川高専高松キャンパスで講演会を開催しました。 この講演会では、AxeLatoonのメンバーである大谷と住重加速器サービス・住友重機械工業の方々が、それぞれミューオンイメージングへの応用とサイクロトロン加速器の基礎および医療応用について講演しました。 とくに、講演の後半部分のサイクロトロン加速器を用いたPETやBNCTといった医療利用についての詳細説明では、日頃学んでいる専門技術や知識が実際の加速器や医療分野でどのように応用されているのかを知ることができ、高専生たちは熱心に …
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香川高専で加速器に関する講演会を実施しました
2023-11-20 in Blog
香川県高松市の香川高専を大谷が訪問し、加速器とその利用に関する講演を行いました。 香川高専とは加速器関連企業の見学会に向けた相談を進めており、 1月には企業の担当者と共に2回目の講演を行う予定です。
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小山高専のチームが国際学会8th STI Gigaku 2023で加速器製作について発表しました
2023-11-06 in Blog
2023年11月6日に、新潟県長岡市で開催された国際学会「8th STI Gigaku 2023」で、 小山高専の加速器製作チーム「アテーナ」を代表し、小暮さんと椎名さんがポスター発表を行いました。 彼らはそれぞれ、「First attempt!? KOSEN students built small accelerators」と「Design and Development of Power Supply for Proton Generation and Biasing in Hand …
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ネオアーク株式会社の波多野さんによるレーザー技術に関する講演会を行いました
2023-10-13 in Blog
ネオアーク株式会社の取締役、波多野智さんにレーザー技術に関する講演を行っていただきました。 小山高専、豊田高専、長野高専、および津山高専から、学生と教員合わせて約30名がリモートで参加しました。 講演ではレーザーの歴史、メートルなどの単位決定への利用、重力波観測への応用、さらに実際のレーザー実験動画など、 多岐にわたる話題が取り上げられました。 講演後の質問時間やアンケートからは、 「レーザーでの測定に関する詳細(使用器具や手順など)を知りたい」との声が多く寄せられました。 この反応から、高専生 …
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豊田高専で活動見学および説明会を実施しました
2023-07-13 in Blog
サイクロトロン加速器の設計が進んでいる豊田高専を訪問し、活動見学と説明会を実施しました。 説明会では本科3年生10名を対象に、 KEK大谷さんが加速器の仕組みとその応用について講演したあと、 名古屋大学KMIの髙橋さんが加速器を使った素粒子研究について紹介しました。 豊田高専ではすでに、あいちシンクロトロン光センターを見学しており、 講演の後の質問で「豊田高専で製作した加速器で放射光をつくって応用研究できないか?」など、 自由な発想の質問が飛び交いました。 説明会後の活動見学では、現在取り組んで …
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津山高専で活動見学および説明会を実施しました
2023-07-12 in Blog
全系横断演習Ⅰ実施予定テーマのひとつとして静電型加速器の制作が進んでいる津山高専を訪問し、活動見学と説明会を実施しました。 最初に、静電加速器製作に取り組んでいる学生3名から 加速器製作にむけた電場計算の検討と回路設計について報告がありました。 数キロボルトの電圧をいくつかの電極に印加して電子を加速させるために、 電極配置の最適化と回路設計に取り組んでいます。 活動報告の後、本科学生約30名を対象に、加速器の仕組みとその応用について大谷さんが講演しました。 講演の後は「津山高専で製作した加速器で …
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宇都宮大の大塚さんに指導いただきながら小山高専で活動を実施しました
2023-07-11 in Blog
小山高専では引き続きビーム観測にむけた活動を続けています。 本日は宇都宮大の大塚さんに指導していただきました。 ビーム観測にむけたボトルネックのひとつが真空引きに要する時間です。 宇都宮大で利用可能な真空配管を使うと時間短縮できる可能性について助言をいただきました。 大塚さん(宇都宮大)に助言をいただきながら、真空引き作業を実施中。 © AxeLatoon
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小山高専・豊田高専の交流会をリモートで開催しました
2023-06-20 in Blog
小山高専と豊田高専の加速器制作活動メンバーの交流会をリモートで開催しました。 交流会では、まず、それぞれの高専メンバーがこれまでの活動と今後の予定について報告しました。 次に、小山高専のメンバーが、現在ビーム観測に向けた調整を進めている加速器について、実物を動かしながら説明しました。 その後、各高専のメンバーが加速器制作・運転について意見を交換しました。 とくに、豊田高専は加速器制作に向けての設計や電磁石の試験などを開始したばかりであり、 高周波機器の扱い方や調整方法などについて、さまざまな質問 …
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AxeLatoonスタッフのKEK大谷さんが令和5年度科学技術分野の文部科学大臣表彰・若手科学者賞を受賞しました。
2023-04-07 in Blog
AxeLatoonスタッフで、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の大谷将士さんが 「ミューオン線型加速器開発と世界初のミューオン加速実証研究」の業績で 令和5年度科学技術分野の文部科学大臣表彰・若手科学者賞を受賞しました。 素粒子ミューオンを加速することは、その潜在的な可能性から、 これまで実現が渇望されてきましたが、実現されていませんでした。 大谷さんはミューオン専用の加速器を開発するとともに、 ミューオンと電子2つの束縛状態である疑似水素負イオン生成による3桁以上のエネルギー冷却と 高周波 …