中性子散乱を利用した物性科学研究(中性子科学研究施設)
陽子ビームを用いて作られるパルス状中性子を物質に当て散乱してくる中性子を分析することにより、原子配列や磁気構造又はそれらの運動の形態を明らかにすることがこの中性子科学研究施設の目的である。この施設は、加速器を用いて発生させた高エネルギーの陽子ビームを用いる新世代の中性子源として世界に先駆けて実用化されたもので、十数台のそれぞれ特徴ある新しいタイプの中性子分光器が開発され活躍している。この施設は、全国の大学共同利用に開放されており、生体を構成している物質や高分子化合物の構造の解明、磁性体や高温超伝導体の本質を調べる物性研究並びに新材料開発、原子核・素粒子に関する基礎物理学など幅広い研究が行われている。


▲小角/広角中性子回折装置WINKで研究されている超分子(ミセル)の構造。
生体高分子の構造を解明する手掛かりとなる。
▲多目的型中性子回折装置Vegaにより明らかにされた高温超伝導体の結晶構造の一例。試料はNd1.5Ce0.5Sr2Cu2NbO10-δで、超伝導状態に転移する温度は28K(約マイナス250度)である。




研究者にインタビュー
素粒子原子核の研究って何?
物質構造科学の研究って何?
加速器とは?・・・VRML
ごあいさつ

物質科学そして物質構造科学
物質科学そして物質構造科学−構造と現象
放射光研究施設−光と物質科学
放射光研究施設−研究分野
放射光研究施設
放射光研究施設−軌道秩序の直接的観測
蛍光X線/単色X線
中間子科学研究施設
日英中性子散乱研究協力事業
ミュオンによる広域中間子科学の研究

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