トリスタン計画報告書TOP
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高エネルギー物理学研究所・所長挨拶 1981年度に建設が開始されてから15年、1986年に実験が始まってからもすでに10年が経過している。その当初は世界最高エネルギーの +−コライダーとして世界の注目を浴びながら、トップ・クォークの発見を目指した実験あるいはニュートリノによる世代数の決定の実験等が行われた。残念ながらトップ・クォークにはエネルギー的に届かないことが判明したが、クォークやグルーオンに関する多くの重要な発見や、電弱相互作用が最も顕著に現われるエネルギーであることを利用した興味ある結果が数々得られた。この報告書はその成果のまとめである。読者にとって読みやすい報告書であることを願っている。 加速器サイドでは、世界初の超伝導空洞による本格的加速器としての成功を初めとして、日本の技術水準の高さを世界に示し、今後の発展の為の大きな自信を得ることになった。 トリスタンは1998年までに大改造されて、新たにB-factoryとして生まれ変わることになっている。 高エネルギー物理学研究所 所長 菅原 寛孝 |
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