Geant4日本グループが高エネルギー加速器科学研究奨励会諏訪賞を受賞

Geant4日本グループが 研究課題名「物質と放射線との反応シミュレーションプログラム: Geant4の国際的な開発運用」で高エネルギー加速器科学研究奨励会諏訪賞を受賞しました。Geant4は粒子と物質の相互作用をシミュレーションするためのソフトウェアです。高エネルギー・原子核実験のみならず、医療や宇宙分野での放射線シミュレーションにも幅広く利用されています。Geant4は国際的な共同研究で開発されており、計算科学センターから佐々木節教授、村上晃一准教授、岡田 勝吾助教、尼子勝哉研究員が参加しています。本受賞では、Geant4開発初期からの日本グループの貢献と同時に、その後の普及と保守のための国際的な枠組み作りの活動が評価されました。また、高エネルギー実験のみならず、放射線治療などの医学応用分野への応用拡大での業績が評価されました。

諏訪賞は高エネルギー加速器科学研究奨励会が制定する4つの奨励賞(西川賞、小柴賞、諏訪賞、熊谷賞)の一つで、「加速器科学の発展上、長期にわたる貢献など特に顕著な業績があったと認められる単数または複数の研究者・技術者・研究グループ」を対象としています。2022年5月30日にアルカディア市ヶ谷にて授賞式が開催され、Geant4日本グループを代表して佐々木教授、村上准教授を含む4名が参加し表彰を受けました。「この度は、Geant4日本グループを代表して、このような名誉ある賞を受賞することができ、大変嬉しく思います。今後もGeant4の研究開発を通して、放射線シミュレーション技術の発展に貢献していければと思います(村上)。」

授賞式の様子

参考サイト