技術職員インターンシップが開催されました

2022KEK研究系技術職員インターンシップ(仕事体験)が実施されました。

機械工学センターでは、2022年9月5日と6日に「世界最先端の実験を支える加工技術体験」を開催し、それぞれ3名ずつ計6名の学生が加速器部品の一つである真空フランジの気密溶接を体験しました。

まず溶接の練習を行います。はじめてなのでなかなかうまく行きませんが、マンツーマンでコツを教えてもらい何度も練習することで、上手に溶接できるようになりました。

回転台を用いてパイプの溶接に挑戦しています。
真空フランジが完成しました。

この後、実際に真空ポンプで引いて気密試験を行い、6名全員の真空部品が気密試験に合格しました。

計算科学センターでは、「KEKの実験を支える情報処理体験」と題してVirtualBoxを用いたLinux OSとWebサーバの構築を9月5日に3名の実習生が参加して行いました。受講生は、Windows PC上の仮想環境でLinux OSのインストールと必要なネットワーク設定、Apacheによるwebサーバを構築し、CMS(Contents Management System)を使ったwebページ作成を体験しました。

放射線科学センターでは、9月7日に「KEKの実験を支える放射線計測体験~放射線集中監視装置で使用する放射線モニターの実験~」を実施し、4名が参加しました。放射線モニターの点検校正の実習を行い、校正した放射線モニターを設置し、データ確認を行いました。

また、オンラインのWeb仕事体験コースとして、8月31日に「加速器で生じる放射性核種の同定と定量体験~加速器の運転によって生成された放射能の測定について~」を実施し、4名が参加しました。

放射線モニターの点検校正の様子
校正した放射線モニターを設置している様子

超伝導低温工学センターでは、オンラインのWeb体験コースとして8月31日に「超伝導を支える技術〜ヘリウムを液化する〜」を実施し、2名が参加しました。画像とフロー図を用いたヘリウム液化の仕組み解説、ライブ映像による設備見学、高圧ガス設備の設計、管理に必要なフロー図の読み描き体験実習を行いました。

KEKでは毎年9月と2月にインターンシップを実施しており、次回は12月頃に募集が行われる予定です。詳細はKEK技術部門のホームページをご覧ください。

※2023年2月開催のインターンシップの募集が開始されました(2022.12.15追記)。
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