機械工学センター今月の逸品:ピロリ菌に関するタンパク質の3Dモデル
機械工学センターには2種類の3Dプリンタが設置されています。1つはインクジェット方式で高精度な造形を行うことができます。もう1つは図1の熱溶解積層方式(FDM方式)で様々な材質・色の材料を使うことができる特徴があります。
物質構造科学研究所は、つくば駅の近くのトナリエクレオ3階で「Pop into サイエンス」という展示を行っており、現在はピロリ菌の研究成果を紹介しています(図2)。
胃の粘膜細胞の中にあるタンパク質と、東アジア型とヨーロッパ型のそれぞれのピロリ菌が生産するタンパク質CagAとがどのように相互作用するのかを分かりやすく展示するために、機械工学センターのFDM方式の3Dプリンタを用いて、触って理解できる3Dモデルを作りました(図3)。
図1:FDM方式(熱溶解積層法)の3Dプリンタ
図2:トナリエクレオ3階における物構研の展示(右側は農研機構)
図3:胃の粘膜細胞の中にあるタンパク質のモデル(白)とピロリ菌が生産するタンパク質CagAの一部のモデル(赤:東アジア型と青:ヨーロッパ型)
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