第25回「環境放射能」研究会が開催されました
2024年3月11~13日に放射線科学センターと日本放射化学会アルファ放射体環境放射能部会が主催し、第25回「環境放射能」 研究会が高エネ研・小林ホールを中心として開催されました。
本研究会は、1999年のJCO臨界事故を契機として2000年にスタートした研究会で、1)自然環境放射能、 2)放射線・原子力施設環境放射能、3)東京電力福島第一原子力発電所事故 を基本テーマに、毎年3月に高エネ研で開催されています。2012年の福島第一原子力発電所事故の後、同事故に関係する環境放射能・放射線測定に携わる研究者や技術者に加え、自治体関係者、一般市民なども含めたいへん多くの参加者が集まる情報交換の場となっていましたが、2020年~2023年の期間は、新型コロナウイルスの感染拡大により、開催中止(2020年)、完全リモート開催(2021, 2022年)、感染症対策を踏まえ口頭発表のみを現地で実施(2023年)となっていました。
今回、5年ぶりに、完全に対面での口頭発表・ポスター発表を実施する、以前のスタイルでの現地開催の研究会を行うことができ、依頼講演1件、特別セッション1件、一般口頭発表18件、ポスター発表30件がおこなわれました。現地会場での参加者107名、オンラインでの視聴参加 31名の参加をいただき、口頭発表やポスター発表での活発な質疑や交流など、現地に集まって行う研究会のよさを、改めて感じる研究会となりました。
現地参加者全員での集合写真撮影も行い、研究会の最後には、学部学生、若手研究者による4件の優れた発表に対し、研究会奨励賞が授与されました。