令和6年度共通基盤研究施設技術交流会を開催しました
2月17日に4号館セミナーホールにて共通基盤研究施設技術交流会を開催しました。
本技術交流会は、技術職員の業務、技術開発とセンター間の交流を目的として毎年開催しており、今回で10回目になりました。参加者は会場17人、Zoomの参加者と合わせて46人の参加でした。プログラムは以下の通りです。
1 加速器施設で発生する熱中性子の測定 放射線科学センター 大山 隆弘
熱中性子は加速器施設が放射能を帯びる原因となります。その熱中性子の測定方法として金箔を用いた方法でJ-PARCの加速器トンネルやCERNの照射施設での測定を紹介しました。
2 基盤ネットワークにおけるネットワーク整備の紹介 計算科学センター 西口 三夫
ネットワークは機構の活動を支える技術の一つです。新設された建物への設置、無線LANの調整などでユーザーとしてネットワークを使用しているだけでは知りえない裏方の仕事を紹介しました。
3 HEX1熱交換器の製作 機械工学センター 牛谷 唯人
HEX1熱交換器は超低エネルギーの中性子を生成する装置の一部です。その製作に必要な冷却フィンの加工方法、異種金属の接合のための設計など苦労した点を失敗例も交えながら紹介しました。
4 2024年度液体ヘリウム供給報告 ~回収率向上の検討と課題~ 超伝導低温工学センター 田中 賢一
当センターでは液体ヘリウムを超伝導電磁石などの機器を冷却するために供給しています。液体ヘリウムは高価なため使用したものを回収し、精製してから再供給を行っています。その回収率を上げるための工夫について紹介しました。
共通基盤研究施設はそれぞれのセンターが大きく異なった業務を行っているため、このような発表の場はそれぞれのセンターの業務を理解するための貴重な機会となっています。
