アテナプログラムの参加者を受け入れました

2025年1月14日から1月31日まで、海外若手女性研究者受入事業(アテナプログラム) に採択されたNurul Syazwina MohamedさんがKEK放射線科学センターで研究を行いました。彼女は自身の研究に関連するガンマ線の計測装置について学びました。また、放射線の医療応用と小型加速器の応用について学ぶために量子科学技術研究開発機構 千葉地区を訪問しました。測定実習では、シンチレーション光の測定を行いました。幅5センチメートル、高さ5センチメートル、長さ30センチメートルのシンチレータの両側に半導体光検出器 (Multi-Pixel Photon Counter: MPPC)と光電子増倍管(Photomultiplier Tube)を付けて、シンチレーション光の波形データを読み出すシステムをセットアップしました。このセットアップを用いて、放射線源(チェッキングソース)を使用し、検出器の応答のガンマ線の入射位置に対する依存性を測定しました。2つの光センサーの結果を比較し、それぞれの特徴を理解しました。滞在中に開催された研究会「放射線検出器とその応用」にも参加し、新しい情報を得るとともに、他の研究者との意見交換を行いました。また、大強度陽子加速器施設J-PARCを見学して現在進行中のプロジェクトの説明を受けました。