ICFAがILC国際推進チームの構成メンバーを発表

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次世代の大型粒子加速器「国際リニアコライダー」の実現に向けて、計画を主導する「ILC国際推進チーム(ILC-IDT)」が新たに立ち上がり、本日、国際将来加速器委員会(ICFA)がその構成メンバーを発表しました。

8月2日、ICFAは、ILC計画の準備段階への第一歩として、日本のILCプレラボ(Pre-Lab: 準備研究所)に向けた準備を任務とするILC-IDTの設立を承認しました。ICFAは、その議長に中田達也氏(EPFL: スイス工科大学ローザンヌ校)を指名しました。中田氏は、リニアコライダー国際推進委員会(LCB: Linear Collider Board)の前議長。LCBはICFAの下部組織で、電子・陽電子衝突型加速器と測定器の建設を、国際協力プロジェクトとして推進する任務を負っていました。

KEKがホスト研究所となるILC国際推進チームは、執行部(Executive Board: EB)及び3つの作業部会(WG1, WG2, WG3)で構成されます。執行部は、議長1名、ILCに向けた取り組みに貢献をしている3地域(米州・アジア太平洋州・欧州)の各代表者3名、職務上(ex-officio)のメンバー3名(KEKリエゾン並びにWG2及びWG3の部会長。WG1部会長はEB議長が兼任)です。

構成メンバーは以下の通りです:

  • 執行部(EB)議長及び作業部会1(WG1)部会長 中田達也(スイス連邦工科大学ローザンヌ校)
  • 各地域代表
    • 欧州 スタイナー・スタプネス(欧州合同原子核研究機関)
    • 米州 アンディ・ランクフォード(カリフォルニア大学アーバイン校)
    • アジア太平洋州 ジェフリー・テイラー (メルボルン大学)
  • 作業部会2(WG2)部会長 道園真一郎(高エネルギー加速器研究機構)
  • 作業部会3(WG3)部会長 村山斉(カリフォルニア大学バークレー校 及び 東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構)
  • KEKリエゾン 岡田安弘(高エネルギー加速器研究機構)

同チームは活動を既に開始しており、2021年末までに任務を完了することが想定されています。

ICFA発表文全文