STF ILC向SRF技術開発
Phase-1計画とPhase-2計画 の中間の移行期間を有効に 利用して、海外の研究所の 協力を得て、米国製超伝導 空洞、独国製超伝導空洞、 日本製超伝導空洞、および イタリア製クライオモジュール、 米国製RFパワー分配装置を 組み合わせて、連結形クライオ モジュールの試験を行いました。 超伝導空洞の形、周波数調整装置 や入力カップラーにそれぞれの形が 4種類あり、それらの性能の相互比較 や組込コンパチビリティーの試験として も有用な試験でした。
各研究所からの超伝導空洞やクライオモジュールがSTFに集められ、各研究所から のスタッフとともにKEKのスタッフの相互協力のもとで、クライオモジュールが 組立てられ、試験されました。クライオモジュール内の各パーツ毎に機能試験が行われ そして、総合試験が行われました。 超伝導加速空洞8台の加速勾配は平均で27.7MV/mの性能が得られました。また、超 伝導空洞へのRFパワー同時入射を行い加速器として一体の加速場制御試験も 行われ、7台合成運転ではありましたが、平均加速勾配26MV/mが得られ、加速場振 幅安定度0.005%、加速場位相安定度0.015度の高安定な結果が得られました。