超伝導空洞 縦測定設備
超伝導加速空洞の電界性能を試験するために、縦長型円筒状のクライオスタット内に空洞を設置し、液体ヘリウムを まわりに充填して空洞を冷却します。冷却された空洞に小電力RFを入力してどこまで電界を出せるかを試験します。 クライオスタットは内直径520mmで深さ3950mmあり、9セル空胴はその底のほうに設置されます。 また、クライオスタットが地下深くに設置される理由は、空洞を差し込むためのクレーンの揚程距離を大きくするためと 空洞内面で発生しやすい電界放出電子によるX線を遮蔽しやすくするためです。地下ピットは鉄製シールドカバーを かぶせてX線遮蔽をしています。 この設備には、その他に、空洞測定制御室(2階)、空洞準備室、空洞周波数調整装置(セル間電場分布調整装置) などがあります。
超伝導空洞の縦測定用天板へのマウント 超伝導空洞を装着した縦測定用天板をクライオスタットへ挿入