入力カップラー試験設備


 超伝導加速空洞にRFパワーを供給する入力カップラーは、通過させる強大なRFパワーによるその内部の導体表面や セラミック窓からの発ガスを避けるために、超伝導空洞に装着する前にRFパワー通過によるプロセスが必要です。 入力カップラー試験設備はそのためのプロセスを行う設備です。2台の入力カップラーを組み合わせてRFパワーを通過 できるようにし、超伝導空洞に挿入する部分は高真空に保ちます。5MWパルスクライストロンからのRFパワーをこれら 入力カップラーに接続し、通過後はRFロードに吸収させます。プロセスは、短いパルス幅のRFパワーからスタートし、 真空度と各部の温度上昇、セラミック窓のアーク光を監視しながら、徐々にパワーを上げ、そして、徐々にパルス幅を 大きくしていきます。プロセスが完了した入力カップラーは、クリーンルーム内で分解され、高清浄の状態で保管され、 そして最終的には超伝導空洞に装着されます。


入力カップラー | 入力カップラー試験設備 | プロセスされた入力カップラーを超伝導空洞に取り付けているところ