放射線科学センターの学生で総合研究大学院大学のTran Kim Tuyet氏が日本原子力学会核データ部会奨励賞を受賞

2021年9月16日、放射線科学センターの学生で総合研究大学院大学の Tran Kim Tuyet さんが日本原子力学会 核データ部会 奨励賞を受賞されました。

授賞業績は Nuclear Instruments and Methods in Physics Research 誌に掲載された論文 “Energy and angular distribution of photo-neutrons for 16.6 MeV polarized photon on medium–heavy targets” です。

この論文は Tran さんが中心となって実施された単一エネルギー光子からの中性子生成二重微分断面積測定に関するものです。

この実験では単色光子源としてニュースバル放射光施設で実施したレーザー逆コンプトン光を用い、金属ターゲットに入射させた際に生成する中性子のエネルギーと角度分布を飛行時間法により取得したものです。系統的な実験データが得られていること、測定したすべてのターゲットにおいて前平衡成分が存在することを示し、その角度依存性を定式化したことが今回の受賞につながりました。

論文はこちらからご覧になれます: https://doi.org/10.1016/j.nima.2020.164965

表彰状(の一部、学会はオンライン開催)。