放射線科学センターの大山隆弘氏が日本原子力学会放射線工学部会奨励賞を受賞

2021年9月17日、放射線科学センターの大山隆弘さんが日本原子力学会 放射線工学部会 奨励賞を受賞されました。

授賞業績は Nuclear Instruments and Methods in Physics Research 誌に掲載された論文 “Measurements of secondary-particle emissions from copper target bombarded with 24-GeV/c protons” です。

この論文はKEKとCERN, 広島大学、九州大学、清水建設等で共同して実施した放射線安全にかかる研究において、大山氏が中心になってまとめた実験に関するものです。

この実験では24GeV/cの陽子ビームが銅ターゲットに入射したさいに生成する二次粒子の種類とエネルギー・角度分布を、しきい放射化検出器を用いて測定し、シミュレーション計算と比較したものです。そのデータの有用性が高く評価され今回の受賞となりました。

論文はこちらからご覧になれます: https://doi.org/10.1016/j.nima.2020.164977

授賞式の様子(学会はオンライン開催)。 上部左から3画面目がプレゼンターの高橋部会長。