鋼鉄中のわずかな炭素を素粒子で透視する
吉田剛 助教(放射線科学センター)が共同実験者として参加している研究グループでは、素粒子ミュオンを用いて、鋼鉄中に含まれる微量な炭素を非破壊で定量する方法を開発しました。ミュオンの寿命測定という新しい技術に基づき、鋼鉄の品質管理や日本刀などの鋼鉄製文化財の分析への応用研究が期待されます。炭素以外の軽元素へも対象とした新しい分析方法の開発にもつながる成果です。
詳細は下記プレスリリースをご覧ください。
https://www.kek.jp/ja/press/2024-0209-1400
本研究成果は、2024 年 1 月 20 日(土)(英国時間)に英国科学誌「Scientific Reports」(オンライン)に掲載されました。
DOI:https://doi.org/10.1038/s41598-024-52255-5 なお、本研究は、課題番号 2019A0281、2020A0193、2021B0387 として、J-PARC MLF MUSE において実験が行われました。