KEKの空洞製造技術開発施設(CFF)では国際リニアコライダー(ILC)の実現に向けて空洞の材料に着目した研究開発を進めています。ILCに使用される超伝導空洞の材料には表面抵抗の低いニオブを用いますが、ニオブはレアメタルであり産出される場所も限られているため非常に高価な金属です。現在、CFFでは空洞材料のコストを抑えると同時に空洞製造コストも下げ、ひいてはILC建設コストを下げることによってILCをより実現に近づけることを目標としています。具体的にはより値段の低いニオブを用いて空洞を製造し、その性能を評価します。ただし、コストを抑えるためにいたずらに質の悪いニオブを使うと逆に性能を落としてしまいILCで要求されるスペックを達成することが出来なくなってしまいます。つまり、コストを下げつつもILCスペックを満たす空洞を製造できるような材料を模索しています。
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