©️ ひっぐすたん
複数のヒッグス粒子が現れる理論の素粒子表の例 (正しくは、それぞれの粒子の超対称性パートナー粒子も表に現れますが、割愛しています)
ILCの研究で最も重要なテーマのひとつである「ヒッグス粒子」。その存在は明らかになりましたが、実態は謎のままです。
標準理論ではたった1種類のヒッグス粒子がいろいろな素粒子に質量を与えているとされています。本
当なのでしょうか?むしろ複数の種類のヒッグス粒子が様々な素粒子に質量を与えている方が自然であるとの考えがあります。その見極めのためには標準理論の予測との相違がないかをILC実験によって詳細に見る必要があります。その相違のパターンによっては、ヒッグス粒子が実は更に基本的な素粒子の組み合わせで構成される複合粒子であることが判明する可能性もあります。
人類がヒッグス粒子の存在を確認してから10年しか経っていないため、まだしっかりとヒッグス粒子の性質をつかんでいないのです。