世界初の継ぎ目なし加速器心臓部の製造に成功 〜次世代加速器のコストダウンに貢献~

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銅製パイプ(上)と、そこから製造した空洞(下)
加速空洞の内面は滑らかであることが求められるためコーティングの下地には継ぎ目のない空洞が理想だ

ILCや他の先端加速器で使用されることが計画されている超伝導加速空洞は電気抵抗がほぼゼロの状態で粒子を加速できるため、消費電力が低いことが特徴です。一方で材料にレアメタルであるニオブを使うため、初期コストが高くなることが課題となっています。


KEKでは、日本ニューロン株式会社との共同研究で、塑性加工法の一つである液圧成形を用いて、銅製パイプから一体型のフルシームレス空洞を製造することに世界で初めて成功しました。
 
内面にニオブをコーティングして超伝導を発現させた空洞の開発につながれば、加速器建設の大幅なコスト削減につながることが期待されます。

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