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4. トリスタン計画までの状況 4.4 環境に対する影響 トリスタン加速器は、高エネルギーの電子加速器であるが、
一般区域に対して影響する事ではないが、放射線に関連する事としては、トンネル内で発生する「放射光」による損傷が一番大きい問題であった。当初から、電磁石の損傷対策として偏向電磁石には鉛の遮蔽が設置されていたが、運転開始後その他の部分の遮蔽が不十分である事が明らかになった。放射線安全管理センターと加速器のモニターグループや電磁石グループが協力して線量分布の測定等を実施し、必要な遮蔽増強を行なった。 トンネル内の放射光強度が強いことからからオゾン(O3)や NOx 等が生成し、環境に影響を与える心配があったので、化学安全のグループが加速器運転中のトンネル内における濃度測定を行った。図83、図84に示す様に、ビームの蓄積開始と共にオゾン、NOx 濃度が増加し、ビームの停止と共に急激に減少する事が判った。しかし、濃度そのものは運転中の最大値でも環境基準以下であり、環境への影響は無いことが確認された。 |
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