KEK ハイライト
超伝導加速空洞性能向上の新しい技術〜「窒素インフュージョン」

超伝導リニアック試験施設(STF)

STFの目的、概要


STF(Superconducting RF Test Facility)は、 国際リニアコライダー(ILC) のための超伝導加速空洞 や加速モジュール、ヘリウム冷凍機システム、高周波システムの開発を念頭に置きながらも、 その他各種の超伝導加速システムの開発に供用できる設備を集中的に整備し、その機能を KEK内や国内外の大学、研究所に供用し、超伝導加速器の発展に大きな貢献をしています。



STFは、60m x 30mの地上部建屋、 その周辺に機械棟、制御室部分、 ヘリウム圧縮機棟、電解研磨外部設備、 保管用テントハウスなどを備え、 地下10mには横幅5m x高さ5m x 長さ100mの 加速器トンネルから構成されています。 主な設備は、電解研磨設備、 クリーンルーム設備、クライオモジュール 組立設備、超伝導空洞検査設備、 超伝導空洞縦測定設備、入力カップラープロセス設備、 クライストロン設備、ヘリウム冷凍機設備などを備え、 地下トンネル内には、試験用超伝導加速器を備えています。